ホスピス

Hope House

病気をかかえての暮らしの中では、身体的なくるしさだけでなく、精神的、社会的、そのほかにもさまざまな「つらさ」が伴います。
私たちは、それを癒し、ケアしていくことで、必ず希望を見出すことができると考えています。
緩和ケア病棟「ホープハウス」では、痛み・苦しみを和らげ、お一人おひとりの大事にしてこられたこと・思いを大切にし、一日一日を、人生をより素晴らしいものにするお手伝いをさせていただきます。

2017年4月1日付で日本ホスピス緩和ケア協会からの認証を頂きました。
認証制度とは、ケアの質の向上を図る取り組みを評価するものです。
今後も、より良いケアを提供できるよう、努力して参ります。

【病棟での生活】

季節の行事

病棟では、季節ごとの行事や音楽会を大切にしており、月に1回程度、開催しています。七夕まつりでは笹の葉にそれぞれの願いを込めた短冊を飾ります。屋台も出て、さながら縁日のようです。クリスマスにはスタッフが聖歌隊やサンタクロースになります。ご家族・ご友人も参加いただき、温かい心や明るさに笑顔がこぼれる、思い出のひと時をお過ごしください。

ティータイム

午後のひと時を皆さまご一緒に、コーヒーの香りとともにお過ごしいただいています。大変好評をいただいています。
(平日のみ)

アロマケア(芳香浴)

アロマオイルには、心を癒し、穏やかにする作用、心をリフレッシュする作用、心を元気にする作用などがあります。お好みに合わせて、スタッフがブレンドしています。

【環 境】

ラウンジ

ラウンジ

季節のイベントやティータイムはこちらで実施しています。
音響機器も備えていますので、お好きな音楽を聴いていただけます。書籍・雑誌も設置しています。くつろぎの時間、ご面会の方との語らいなどに、お使い下さい。

病室

病室

プライバシーが保てるよう、全室個室となっています。
くつろいだ雰囲気となるよう、照明、備品なども工夫しています。

家族室

家族室

ご家族の待機などに利用していただけます。

浴室

浴室

横になったまま入浴していただける特別浴室と、ミストシャワー室、シャワー室があります。特別浴室は、おひとりでの入浴が難しくなった方からとても喜んでいただいています。

ファミリーキッチン

ファミリーキッチン

IH調理器、電子レンジなど簡単な調理器具を備えています。ご自由にご利用いただけます。

【入院生活について】

面会時間

特に制限はありません。希望される場合は、ご家族の方の付き添いも24時間可能です。
ペットとの面会をご希望の方はご相談ください。

外泊・外出

ご希望に応じて外出・外泊していただけます。
症状のある方は、外出先でも安心して過ごせるよう、相談させていただいています。

退院

湯川胃腸病院緩和ケア病棟では、在宅療養を支援することも大切にしています。
症状が安定すれば、退院し、在宅ケアに移行していただくことも可能です。
安心して自宅で過ごしていただけるよう準備し、サポート致します。
当院からの退院していただいた後には、入院が必要となれば、休日、夜間問わず対応しています。
また、レスパイト入院(介護者が不在、介護疲労が蓄積した際などの一時的な入院)にも対応致します。

衛生用品や洗濯

おむつ等の衛生用品の購入や、衣類の洗濯などの負担を軽減するため、提携業者をご利用いただくことも可能です。

【入院に必要な物】

当院では、患者様がご入院中に必要とされる寝巻き、タオル類、各種日用品、紙おむつ等を「アメニティセット」としてご提供するサービスを実施しています。
このレンタルの利用により、患者さまとご家族の負担を減らし、常に清潔なアメニティを使用していただくことが可能となります。

アメニティセットに含まれない物品は、ご持参ください。

※ 申込はご入院の際に「アメニティセット申込書」に必要事項をご記入いただき、入院窓口までご提出ください。詳しくは「アメニティセット」のご案内をご覧下さい。

※ なお「アメニティセット」のご利用は、提供業者とご利用者様との直接契約となります。ご利用代金は医療費とは別に提供業者から請求書が発行されます。

【入院手続きについて】

緩和ケア病棟への入院基準

1.「がん」と診断されていること。

2.患者さまご本人・ご家族が緩和ケア病棟での療養を希望されていること。

3.患者さまご本人が、がんであること、がんの治癒を目指す治療を行わないことを理解していること。
告知されていない場合には、医療者が病名・病状を適切に説明する事をご家族が了承されていること。

入院までのながれ

1.まずは、地域連携室、緩和ケア担当者へご連絡下さい。(随時受付しております)

2.緩和ケア担当者がお話しを伺い、緩和ケア外来の予約を致します。

3.診療情報提供書、緩和ケア病棟入院依頼書、看護サマリーを事前にFAXにて送信して下さい。
こちらからダウンロードしていただけます。→ 緩和ケア病棟入院依頼書pdf

4.緩和ケア外来にて、担当医と病状や今後の緩和ケアの進め方などについて面談いたします。

5.外来時に、受診中の医療機関からの紹介状、看護サマリー、緩和ケア病棟入院依頼書及び画像資料(レントゲン、CTやMRIなど)をお持ち下さい。

6.入院の準備が整いましたら、ご連絡いたします。

緩和ケア外来

早期がんから末期がんまで、いずれのステージの方でもがんと向き合うことに疲れやつらさを覚えた時に受診して下さい。通院しながら緩和ケアを提供します。
月曜日、火曜日、水曜日、木曜日、金曜日 いずれも 13:30~15:30
完全予約制です。必ず事前に電話にてお問い合わせください。
ご都合がつかない場合にはお申し出ください。

入院費用

医療費に関しては健康保険の適応となります。
また、福祉医療制度、老人保健制度、高額医療制度などの各種制度のご利用も可能です。担当の窓口も設けておりますので、詳しくはご相談ください。

緩和ケアに関するお問い合わせ

湯川胃腸病院 地域連携室 
06-6771-4861

【Q&A よくあるご質問】

緩和ケア外来について

入院待ちの方が多いのでは?

2016年度には、入院のご希望を頂いてから、平均で3.8日、1週間以内に9割程度の方にご入院頂いています。
在宅療養中の方では、おおむねご希望頂いてから1-2日で入院頂けました。

外来には本人の受診も必要でしょうか?

患者さん本人を診察し、今後の過ごし方を相談させていただきます。体調のすぐれない方はご家族だけの受診でも可能です。また、ご入院の方はご家族のみの受診となります。

現在、積極的治療中ですが、緩和ケア外来の予約は可能ですか?

可能です。緩和ケア病棟での治療、ケアについてご説明いたします。

現在、在宅療養中ですが、緩和ケア外来の予約は可能ですか?

在宅療養を支えることも大切にしています。
いずれ、緩和ケア病棟の利用を検討されている場合にはご連絡下さい。

入院後の治療について

積極的な治療はできますか?

緩和ケア病棟ではがんを治癒させるための抗がん剤治療や放射線治療は行っておりません。
それらの治療適応については主治医とご相談下さい。

代替療法・民間療法は出来るのでしょうか?

治療の内容により、院内での継続が可能です。ご希望がございましたらお伝え下さい。

入院生活について

面会はいつでもできるのでしょうか?

24時間可能です。

付き添いはいつでも可能でしょうか?

可能です。

ペットとの面会はできますか?

一定の条件はありますが、可能となりました。

入浴はできますか?

可能です。

患者本人が病院の食事を好みません。食事の持ち込みはできますか?

可能です。病棟内にファミリーキッチンもございますのでご利用ください。

外泊や外出はできますか?

可能です。病状や医療処置の内容によって準備が必要となりますので、事前にお伝え下さい。

退院は可能ですか?

病状が安定された方や、自宅での療養を希望された方の支援も大切にしています。
2016年度には20名以上の患者様の在宅復帰を支援致しました。

その他

入院費用について教えてください。

診療については健康保険制度の適応になります。
ご加入の保険によって異なりますので、ご不明の点についてはご相談下さい。

患者本人に病名の告知は必要ですか?

ある程度の意思疎通が図れる場合には、お互いの信頼関係を保つために必要と考えています。
緩和ケア病棟へ入院頂く場合には確認させていただいています。