ご挨拶

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みなさま、湯川胃腸病院のホームページをご覧いただきありがとうございます。
2023年7月より理事長・院長に就任いたしました荻野和功でございます。 当院に来る前は、浜松にあります聖隷三方原病院の病院長として約20年にわたり多くの職員の先頭で頑張っておりました。120年の歴史があり、西日本で初めての胃腸専門病院として開設されましたこの病院を引き継がせていただき、大変光栄に感じております。
胃腸のことなら湯川病院と多くの皆様方より高い信頼を受けており、これにこたえるべく研鑽を重ねる毎日でございます。上部消化管の検査をするときには胃の中を空っぽにしておく必要があります。そのために前日の夜9時以降の絶食を守っていただけますと、来院されてその日のうちに超音波検査や上部内視鏡検査ができる体制を整えてお待ちしております。検査を御希望の患者さまは是非このことを念頭にご来院いただけますと、即日の検査が可能です。
また、かつては当院も内科病棟・外科病棟を備えておりました。しかし現在は病棟としては緩和ケアに特化した運営を34床で行っております。検査にてより詳しい精査が必要な疾患が疑われる場合や、手術が必要な疾患が疑われる時には、近隣にあります急性期医療を中心に活動をされている大病院に紹介させていただいております。現在はそれぞれの医療機関が自分たちの得意とする領域の医療を提供し、各医療機関が連携を密にして地域全体で高いレベルの医療の提供が完結できることを目指しています。
急性期の大きな病院で治療を行った後、残念ですが一定の比率で悪性腫瘍の再発が起こります。その後いろいろと化学療法で治療を行っても効果が期待できなくなった段階で、悪性腫瘍と戦う医療ではなく、悪性腫瘍を受け入れ、それによっておこる諸症状を軽減する緩和医療への転換を余儀なくされる時が訪れます。このような患者さんをサポートするのが当病院の緩和ケア病棟です。よく皆様方からホスピスと呼ばれている病棟です。ここでは悪性疾患と闘う医療を行うのではなく、悪性疾患により起こってくるいろいろな症状を出来るだけ抑えて、苦痛やつらさを軽減することを主体とする医療を提供いたします。このような終末期と言われる患者さんたちは、免疫力が低下しています。当院ではこのような患者さんたちには、ご家族や友人との面会が大変貴重な時間と考え、出来るだけ多くの時間を作れますよう努力をしております。しかし、免疫力の低下した患者さんに面会するにあたりましては、手指の消毒やマスクの着用といったルールを面会の方々には厳守していただきたく思います。コロナは5類になったとはいえ、院内に持ち込まれ、患者さんや従業員を介して他の入院患者さんへ感染が拡がることを最も恐れています、ご協力を切にお願いしたします。

これからも、当院は消化器を中心とした外来と、悪性疾患の緩和ケアと中心とした入院医療を、理念であります全人的に支えるこころをもって提供させていただきます。
湯川胃腸病院を皆様方がご利用されることをお待ちしております。



理事長 勲章
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